O2 Arena London 25 November 2012
今年がストーンズ50周年だという事で、年の初めから何が起るのだろうかと思いながらも、
ロンドン・オリンピックが過ぎ、今年も残り少なくなって来て、
「Charlie Is My Darling」「Crossfire Hurricane」そして2曲の新曲入り50周年ベスト・アルバム「GRRR!」と、
音と映像の怒濤のリリース・ニュースののち、ついに50周年記念LIVEの発表となった。
ロンドン2回、アメリカ・ニューアーク2回の発表の後、ニューヨーク・ブルックリン1回が発表され、5回の公演が決定。
まだ見ぬストーンズのホームタウン、ロンドンでのLIVEを1度は見たいという事で、今回は初日の11月25日ロンドンO2アリーナ公演へと、
前日入りの翌日発ちという、2泊4日の弾丸ツアーが決定した。
24日午後にロンドンへ到着すると、空は黒く重い雨が降っていた。
ヒースロー空港から地下鉄でホテルへ向かい、チェックインしたのはもう夕方6時になろうとする頃。
GRRR!ショップがオープンし、ベロのクリスマス・デコレーションがされ、やっぱり夜の方が綺麗だろうという事で、
この日に目指すのはカーナビー・ストリート。
ショップ前に到着すると、お馴染みのお仲間さん達が待っていてくれたように集合されていてびっくり&嬉しい〜!
ショップが7時までだったので、1階と地下にあるショップをぐるぐるぐるり。
ネットになかったブリュッセルのTシャツ、写真展のカタログなどをゲットし、
お仲間さんのナイス・アシストで、ショップ・オリジナルのトート・バッグもFreeゲット出来て大満足。
そして近くのパブで、連れとビールで乾杯の前祝いとなった。
翌日は、昨日の雨が嘘のような雲一つないいい天気。
それならばと、朝一でホテル隣りのロンドン・アイへ。
30分の大観覧車で、O2が見えるかと思ったのだけど、判らなかったなあ。
それからインド料理屋の美味しいブランチをいただき、連れのショッピングに付き合い、一旦ホテルへ荷物を置きに。
それにしても、街なかや地下鉄の駅など、今回のLIVEのポスターや告知などは全く見なかった。どうしてだろ?
そしていよいよ、会場のO2アリーナへ!
4時過ぎ頃に到着。既にベロTなどを着た人が結構ウロウロしている。
アリーナやLIVEの電光掲示板などの写真を撮りながらグッズ売り場へ向かうと、またまた昨日のお仲間さん達が!
売場が空いているうちにと、早速グッズをゲット。オフィシャル・サイトで見ていたものの他、
トート・バッグやニット・キャップ、缶バッジやピック・セットなどの小物なども多数あった。
そして、ブリティッシュ・ロック博物館へ。
時間の関係で、ジム・マーシャルのストーンズ写真展と、
ダニエル・クレイマーのディランの写真展(両方とも思ったよりショボくて、ちょっとがっかり)、
を見ただけで、博物館のほうは見られなかった。
今回、VIPパッケージは諦め、見られるならどこでもいいやという事で先行販売や一般販売にトライするもヒットぜず、
結局ブリュッセルのボックス・セットと抱き合わせでチケットを確保したところ、
キース側2階スタンドの真中あたりの5列目という席だった。
という事で、写真展の後はO2内のパブでビールで景気付け! いやあ〜、ビールが美味い美味い!
それにしても海外に来ると思うのが、本当に年齢層が高いなあという事。自分よりも高齢のご夫婦もかなりいるし、皆本当に楽しそう!
そしてそして、VIPメンバーのレセプション会場を横目に(笑)、開場時間にゲートへ向かう。
ゲートへ行く前に、もう1つ簡易ゲートがあり人が団子になって集まって来るのだが、そこでゲートに向かう入場規制をしている。
ここがまた、1人か2人しか通れないほど狭くなっているので、大変。
それを抜けると、ゆったりと(笑)O2会場内へ。
ワインを買い、席に行くと、以外と近いし見やすいんじゃない?!目の前にはTONGUE PITつきのベロ・ステージが!
このベロ・ステージ、上から見るとなんだか便器のよう!(笑)こんな便器があったら面白いかも。
会場は、いわゆる横浜アリーナや埼玉アリーナのような感じなのだが、2階スタンドがかなり上の方までそびえているなと感じた。
ステージは、立体的になった上唇と歯の部分が後方に直立し、ベロの部分がステージ前のTongue Pitになって張り出している。
両側の口端がゆるいスロープになっていて、ベロの廻りの花道はステージよりも低め。
ステージ上は、ドラム・セットやアンプ、モニター類だけで本当にシンプル。
ベロ・セットがなければただのライヴ・ハウスの舞台のよう。
スクリーンは、この会場にしてはかなり小さめのものが左右に1つずつ。しかもかなり高めの位置にある。
今回は、まったりスタンド席という事で双眼鏡を持参。
Tongue Pit最前列のお仲間さんを発見できたし、かなりよく見えるぞ(笑)
前座なしの8:00PMスタートというオフィシャルの発表があったが、開演30分を切っても6割〜7割のお客さん。
これっていっぱいになるの?と心配しながら最後のトイレへ行くと、「もうすぐ始まるから席に着きな〜」というアナウンスが。
席に戻り、開演時間になると外でビールを飲んだりしていた人たちが席に向かい、ほどなくいっぱいに。
もうすぐ8:30になろうとする頃、会場が暗くなりスクリーンが始まった。
ヨーロッパ、アメリカ、日本のファン、
そしてエルトン・ジョン、イギー・ポップ、ピート・タウンゼント、ジョニー・デップなどの有名人などが
ストーンズについて語ったショート・ビデオ。ちょっと日本人のパートが少ないぞ〜。
それが終わると、アリーナ席の四方八方から出て来た黒装束にゴリラのお面を付けたドラム隊が、
「Sympathy of the Devil」のリズムのようなドラムを叩きながら練り歩く。
ステージを見ると、おおお〜!チャーリーが白いTシャツ姿でドラム・セットへ。ほどなくキースも来て笑いながら何か話している!
ドラム隊がアリーナ全体に集まると「Ladies and Gentlemen, The Rolling Stones!」と、ちょっと落ち着いたアナウンスが!
「50 and Counting…THE ROLLING STONES LIVE」のスタートだ。
しかし、イントロが始まると「あれ?何だこの曲?」
と、ミックが出て来て歌い出すと、な・な・なんと、「I Wanna Be Your Man」ではないかあ!
自分の予想と期待はJJF、もしくはデビュー当時の曲と思っていたのだが、古い曲の中でもこの曲とは!
いやあ、ミックもキースもチャーリーもロニーも、みんな変わってないよ、凄い元気そう。
前半の前半は古い曲を持って来た。それに合わせて、ステージ後方のスクリーンには、当時の画像が映し出される。
あれ?いつのまにか後ろの歯が無くなっている(笑)
「Gimme Shelter」では、ミックの紹介でこの日1人目のゲストMary J. Bligeが登場。ポニーテールに黒ぶち眼鏡、黒いタイツはボンボンッ。
それにしても、この時のリサ。本当に嬉しそうにニッコニコの笑顔で、歌っているMary J. Bligeをずっと見ながら歌っていた。
って、自分はずっとリサを見ていたのか?!(笑)
で、このリサ。かなりご立派になられてたなあ。
黒いロングドレスでも、ボーン、ボーン、ボボーンは隠しきれず、胸などもの凄い事になっていた。。。(笑)
ミックが「次は何だっけ?」とおどけた後紹介されて出て来たのは、この日2人目のゲスト、Jeff Beck。
ギターをちょっと鳴らしただけで、ベック・ワールド。ギターの音がでかい。足下にはおかずがいっぱい。
そして曲目は「Going Down」。いいねえ。
ミックのヴォーカルもいい感じ。キースも負けじと頑張ってる。
そして次はなんと「Out Of Control」。
だいたい年代順に演って行くのかなと思いきや、いきなりのこの曲。
以前よりは激しさが少ないかなと思ったが、ミックまだまだ凄いぞ!
それから新曲2曲を続けての登場。
「One More Shot」は、ほんとキースのソロに入ってそうな曲だけど、ミックのヴォーカルでかっこいいストーンズ曲になっている。
「Doom And Gloom」は、初めて聞いた時からかっこいい曲で気に入った新曲第1弾。
ただ、この日のLIVEではミックの声があまり出ていないような。
「dance with meeeeeeeee」というところなどを「me」と(笑)、全体を通してミックのヴォーカルがあっさりとしていたと感じた。
きっと、新曲だしまだ歌い慣れていないんだろうな。
ステージ後方の唇がいつのまにか無くなり、スクリーンがよく見えるようになった。
照明も曲によっていろいろな色にステージを照らしている。
Tongue Pitの廻りの花道も、色と模様の照明が変わったりして綺麗だ。
そして登場したのが、お待ちかねビル・ワイマン!
挨拶するでもなく、愛嬌振りまくでもなく、様子は相変わらず。
曲はなんと「It’s Only Rock ‘N’ Roll」!
うわあ、凄いぞ、ビル!ビルのベース!
ブンブン来てるぞ、ブンブン!ベースが唸ってる!
やっぱりビルのベースはいいなあ。かっこいい〜!!!
「Honky Tonk Women」でもブンブン・ベースは変わらず、最高!!
スクリーンでは、Licksの時のようなちょっとエロっぽいアニメやゴリラが登場していたが、あまり見ていなかったので内容はよく判らず。
と、あれ?ビル、もう行っちゃうの?
まさか、2曲だけじゃないでしょ?
バンド・メンバーの紹介の時、ミックに促されてチャーリーが前に出て来たので、何か喋るかな?と思ったけど、マイクには喋らなかった。
そして次は、もちろんキース・コーナー。
初めギターを持たずにマイク・スタンドへ来て話し出したので、まさかまたギターなし?と思ったら、
無事ローディーがギターを持って来て一安心。そして、おなじみの2曲。
スロー曲がないのも、珍しいかも。
次は、ミックのハープが聞こえて来て「Midnight Rumbler」。
そして紹介もなく現れたのは、ミック・テイラー。
ミック・テイラーのランブラーもやっぱりいいねえ。彼のギターでいつもとまた違ったランブラーになり、いい感じ。
ランブラーをあまり好きではない連れも、ミック・テイラーのランブラーが凄く良かったとの事。
「Miss You」を挟み、「Start Me Up」からは怒濤の流れ。
ほとんど座っていたスタンドも、ここからは立ち上がって、踊って、歌っての大盛り上がり。
「Tumbling Dice」では、カラフルなベロやサイコロのアニメがスクリーンに映し出されて面白い。
会場の1階スタンドと2階スタンドの間に帯のようにぐるりと電光掲示板があるのだが、
そこにベロのアニメがいっぱい現れて、これがまた可愛くて綺麗。
「Sympathy For The Devil」では、足下まである長くて大きな、黒いファーで出来たようなマントというかガウンというか、
そんなのをミックが着て出て来た。
そして一旦バンドが下がり、アンコール。
ステージの左右に、正装した男女のコーラス隊が現れ、「You Can’t Always Get What You Want」のコーラスが始まる。
曲が終わると、両側のコーラス隊にミックは丁寧にお礼のお辞儀をしていた。
そして来ました、JJF!!!
気分は最高、興奮最高潮とともに、「あ〜終わっちゃう〜」という悲しさが相まって、針が振り切り状態!
そして、いつもの皆で肩組お辞儀。
あれ?Satisfactionは?と思いながら、アンコールの拍手をしていたら、ほどなく客電が…
後から知ったのだが、前半に「Lady Jane」、アンコールの最後に「Satisfaction」が予定セットに入っていたそうだが、
帰りの電車がなくなるのでカットしたという。
それなら定刻で始めてよ、ミック!!(笑)
ショーが終わったのが、もう11時。結局2時間半ものステージになった。
ビルとテイラーの出番が少なかったのは残念だったが、他のゲストを含めて、50周年に相応しい、素晴らしいLIVEだった。
ミックもキースもチャーリーもロニーも、みんな元気そうで楽しそう。
そしてビルとミック・テイラーも演ってくれて!
ストーンズ50周年おめでとう!そして、ありがとう!!!
1 I Wanna Be Your Man
2 Get Off Of My Cloud
3 It’s All Over Now
4 Paint It Black
5 Gimme Shelter (with Mary J. Blige)
6 Wild Horses
7 All Down The Line
8 Going Down (with Jeff Beck)
9 Out Of Control
10 One More Shot
11 Doom And Gloom
12 It’s Only Rock ‘N’ Roll (with Bill Wyman)
13 Honky Tonk Women (with Bill Wyman)
Band Intros
14 Before They Make Me Run
15 Happy
16 Midnight Rambler (with Mick Taylor)
17 Miss You
18 Start Me Up
19 Tumbling Dice
20 Brown Sugar
21 Sympathy For The Devil
ENCORE
22 You Can’t Always Get What You Want (with choir)
23 Jumpin’ Jack Flash
The Daily Telegraph紙
THE TIMES紙
Daily Mail紙
THE Sun紙