London - Berlin June 2018

 


6月20日

昨日は天国から地獄へという感じだったが、気を取り直して、

例のバカ美味フル・イングリッシュ・ブレックファーストをゆっくりといただく。

部屋へ戻り支度をして、下のパブ・カウンターでチェック・アウト。

そして地下鉄でヒースロー空港へと向かった。


時間があったので、空港でビール、アップルパイ、サラダで腹ごしらえ。

15:30発で次の目的地ベルリンへ。2時間ほどでベルリン/テーゲル空港に到着。

この空港から市内へのアクセスは、電車・列車はなく、バスかタクシーとなる。

TXLという市内行き急行バスで、ホテルのあるベルリン中央駅へ。

ここは、とても大きくて近代的な建物の立派な駅だ。

バスを降りるとホテルは目の前。

新しくてモダンなホテルで、部屋も広くてきれい。

でも、ホテルの周りにスーパーなどが見当たらず、ちょっと不便かな。

すぐ前の駅に行けば、何でもいろいろとあるけどね。




部屋に入る頃にはいい時間になっていたので、日本でチェックしていた地元のビールが飲めるビア・ホールへ。

中央駅からSバーンという電車で2つ目の駅にあるブラウハウス・レムケという店。

駅前はビア・ホールが立ち並び、外の広場の席も人がいっぱいで大盛況。

ちょうどワールド・カップをやっているので、テレビのモニターがずらっとあちらこちらにあって壮観。





そんな中を店に入りたくなるのをぐっとこらえ、少し行くと目的のビア・ホールが。

とても広くて、中庭にも席があったり、みんな楽しそうにビールを飲んでいる。

早速、地ビール、カレー・ブルスト、ターキー・ステーキ、山盛りサラダなどを注文し、乾杯!

どれもバカ美味で、ビールが進む進む。

満腹、満足!!!




6月21日

今日は何もないフリーの日。天気もいいし、気持ちいい。

向かいの中央駅のカフェで朝食を。

そこで今日はどこへ行こうかと連れと話し、ブランデンブルグ門、チェック・ポイント、ベルリンの壁など

自分の行きたいところがあったのだが、大きな動物園もあるんだよね、の一言で動物園に決定。


中央駅からSバーンで10分もかからず到着。

中は綺麗に整備されていて、とても広い。

昨年にパンダがやって来たらしく、パンダ舎を始め園内がパンダを大フィーチャーしていた。

ゾウやキリンも、広々としたところにいるし、人気者の白くまやゴリラ、オラウータンなど

たくさんの種類の動物を見ることができる。

 

途中、激しい雨が降ったので園内のカフェで一休みしたり、午前中に動物園を堪能。

何やら中国風の大きな門から外に出る。




そのすぐ向こうには、カイザー・ヴィルヘルム記念教会が見える。

この教会は、ベルリン大空襲の際に破壊されてしまい、最低限の修復を施して

記念のモニュメントとして残してあるそうだ。




そこからまたまたSバーンに乗って、DUSMANという大型書店へ向かう。

ここは、連れがチェックして行きたいと言っていた書店でもあり、そして

ここに期間限定のストーンズ・ショップが出来ているところなので、一石二鳥。

途中の乗り換え駅の中にある本屋で、ストーンズの特集号の雑誌を発見し

見たときに買う!という心得で、すぐに購入。




DUSMANに着くと、前の歩道にはベロがいっぱい!

ショー・ウィンドウにもストーンがフィーチャーされているぞ。

中に入ると、1階のすぐのところにストーンズ・ショップが。

EXHIBITIONISMに展示されていたような、ミックの衣装が10点ほど展示され

CD、レコード、ベルリン・オリジナルTシャツをはじめとしたTシャツ、トートバッグ

その他いろいろなグッズを販売していた。

その後は、書店をゆっくりと、いろいろ見て回った。

 

 

 

そして、Sバーンでホテルへ戻る途中の駅の壁に、DUSMANでのストーンズ・ショップの宣伝が出てたのでパチリ。




ホテルで小休止したら、そろそろお楽しみのビア・ホールの時間だ。

今日行く店も、しっかりチェックしていたところで、地ビールはもちろん

ドイツ料理のアイスバインも美味しいそうだ。

今度はUバーンに乗って、目的の店、カメのマークのシルトクレーテへ。

少し迷ったが、無事に店に到着。店内は結構老舗な感じの店。

おばちゃんウェイトレスが、パキパキと注文を取り、ビールや料理を運んでいる。

早速美味そうな地ビールを選び、お目当てだったアイスバイン、その他ザワークラウト、ドでかサラダなどを注文。

ビール、うめー!

そしてアイスバイン。凄〜く大きくて2人でも食べきれないくらいの大きさ!

食べてみると、とっても柔らかく、トロッとした塩漬け肉で、もう最高!ビールに合う!

おばちゃん、ビールお代わり!

大大満足の前夜祭で、ほろ酔い気分でホテルへ帰った。

 


6月22日

今日の朝めしは、中央駅のマックでテイクアウトしてホテルの部屋でゆっくりと。

そして、シュプレー川沿いにあるベルリンの壁/イーストサイド・ギャラリーへ。

今日は少し肌寒く、時々雨も降ってくる。

現存する最長の1.3kmのベルリンの壁で、その東側に世界中のアーティストが絵を描き

文化財として保存されているオープン・ギャラリーだそうだ。

旧ソ連のブレジネフ書記長と旧東ドイツのホーネッカー書記長がキスをしている有名な絵がここにある。








その後、連れがチェックしていた書店に向かうも見つからず

寒いのでユニクロで半袖のヒートテックを買ったりして、昼ごはんにしようと思ったところに中華料理屋が。

いいねいいねと、焼きそばとラーメンを注文。やっぱり美味いね〜!


ホテルへ戻り、一休みしながら支度をして、さあ!いよいよストーンズ、ベルリン公演だ!

中央駅からは、例のSバーンで1本。20分ほどでオリンピア・スタディオン駅に到着。

駅からはもう目の前がスタジアム。

ベルリン・オリンピックが行われた威風堂々とした立派なスタジアムだ。

2本の塔に五輪のマークのモニュメントが歴史を感じさせる。

 




今回のベルリン公演のチケットは、ラッキー・ディップ。

昨日メールで来ていたチケットのピックアップ場所へ向かうと、一般入場の人が既に大勢ゲートの前に。

ピックアップ場所の前にも、きちんと並ぶわけでもなく、十数人くらいの人がいた。

パラっと雨が来るものの、晴れていて寒くはない。

しばらくすると、スタジアムの中からリハーサルの音が聞こえて来た。

近くにいた現地の親子と、お!なんの曲だ?!と言いながら、聞こえて来る音に耳を傾ける。

リハーサルは5曲。

Rocks Off、She's A Rainbow、Get Off Of My Cloudは途中で終了、Just Your Fool

そしてSlipping Away。




ラッキー・ディップのピックアップ時間の5時が近づいて来ると、1人通れるくらいの狭い門の周りに

誰もしっかりと並ばず、団子になって門に詰まって来た。

ピックアップが始まると、ギュウギュウ押し寄せて来る。

自分たちは、だいたい15人目くらいの位置についていたのだが

フォトIDを見せてのチケット受け渡しに結構時間がかかる。

ピットのチケットだった人が叫び声をあげている。

昨年のツアーでもそうだったのだが、ラッキー・ディップはかなりの確率でピットが来ている様子。

何人もの人がピットをゲットしたらしく、ゲートを入って行く。

自分たちまであと3人となった時、ラッキー・ディップはペアのチケットなのだが

1枚しかもらっていないとクレームをつける奴が来て、中断。

そんなの窓口でやるなー!

なんとか横で他の係員との交渉になったらしく、ピックアップ再開。

窓口のお姉さんにパスポートを見せると、ピットと書かれたチケットを!!!

やったー!ラッキー・ディップでキース側のピットをゲット!!!

ラッキー・ディップは2013年のボストン以来今回で2度目だったのだが

ボストンでもベルリンでも大当たりのピット!!!

いやあ、最高だね〜!


チケットを受け取り、ボディ・チェックを受けてスタジアム内へ。

ラッキー・ディップのピットだし、慌てずにゆっくり行こうということで

しっかりグッズを購入し、トィッケナムでは黄色だったのでこちらでは黒のベロ・カップのビールを買い

トイレにも行って準備万端。





スタンドからフィールド内へ降り、ピット入り口でリスト・バンドを装着してもらい、ピット内へ。

中は柵際が全て埋まって、あとはちょこちょこといった人の数だ。

この会場は珍しく、ピットの外側のゴールデン・サークルは、なんと椅子席になっている。

並んでいるときにいた現地の親子も近くにいたので、「やったね!よかったね!」と談笑。

トィッケナムで会ったドイツ人親子もいて、挨拶し、息子の方に

「オフィシャルの動画にバッチリ映ってたね!」と言うと、とても喜んでいた。

周りには見慣れたファンがたくさん。

近くには、It’s Only Rock’n RollのBjornulf氏もいて、何人もの人が声をかけていた。






この日のオープニング・アクトはThe Kooks。聞いたこともないバンドだ。

現地の親子の息子の方に、「このバンドってドイツのバンド?」と聞くがわからないと。

するとスマホで調べてくれて、イギリスのバンドだよと教えてくれた。

まあ、あんまり印象のない、普通のバンドだったな。






いつものオープニングのイントロが流れ、MCの「Ladies and Gentlemen! The Rolling Stones!!!」

空はまだまだ明るいが、さあ!ストーンズのショーの始まりだ!

キースがギターをかき鳴らし、颯爽と現れた。「Street Fighting Man」だ!

笑顔も見え、最高に決まっている。

ミックは赤の革ジャンを着ていて、出だしから飛ばし、走ってBステージ最前まで。ロニーも絶好調だ。

チャーリーは、黄色のTシャツに真っ赤なシャツという派手な組み合わせ。

そしてキースも赤いシャツに革ジャンといういでたち。曲の終わりには花道の中央まで出て来た。

ツアー前半は何曲かのオープニング曲だったが、後半はこの曲に定着。

自分の大好きな曲のオープニングは、本当に興奮して、早くもアドレナリンMAX!




続く「It’s Only Rock’n Roll」では、ミックは早くもステージ端まで行って熱唱。

ロニーの首に腕を回してジャレたりして、リラックスした様子で楽しそうだ。

次の「Tumbling Dice」でも、終盤のミックの片足パフォーマンスなどの動きが凄い!

本当にみんな調子が良さそうだな。


この日のブルース・ナンバーは、「Just Your Fool」。リハーサルで演っていた曲だ。

曲の入りのミックのハーモニカが最高にかっこいい。

ロニーのギターも炸裂していた。


そして、Vote曲でもないのに、ここで「Like A Rolling Stone」が登場!

思いがけないこの曲に狂喜乱舞。

キースのコーラスも気持ちよさそうに熱唱していて、かっこいいねー!

そのコーラスの時、ミックはキースのところへ行き、一緒に2バースを歌う。

ワン・マイクではないが、最高にいい絵だ。号泣。

そして大合唱。


続くはVote曲の時間だ。

Dead Flowers、Heartbreaker、Shattered、She’s A Rainbowのラインナップ。

リハーサルで聞こえていたので、思っていた通りの「She’s A Rainbow」。

4曲の中でも、自分にとっては聞いたことがない、初めての曲だったので嬉しいかぎり。

レコードに忠実なチャックのキーボードのイントロが綺麗だ。

その時、ミックとキースが一言交わして歌に入った。

ミックのアコースティック・ギターもいい感じだし、キースは満足げな笑顔。




そして「You Can’t Always Get What You Want」では、またまたロニーのギターが炸裂。

皆んなでの大合唱の頃には、だんだん空は暗くなって来ていた。


続く「Paint It Black」では、キースのイントロのギターがバッチリ決まる。

ミックは珍しく、マイクをスタンドにつけたまま持って歌うパフォーマンス。

次の「Honky Tonk Women」でも、カウベルとキースのギターがバッチリ決まり

間奏のソロでも花道に来てバッチリ決めてドヤ顔。キース、カッコいいぜ〜!

トィッケナムでもベルリンでも、キースはほとんどズッコケることなくギターを決めているな。


そしてバンド紹介。

相変わらずロニーは花道の真ん中まで出てくるし、チャーリーにミックが何やら話しかけたり。

キースは青いシャツに着替えて颯爽と登場。花道で、頭、胸、股間の両手グータッチ。

黒のセミ・アコを持って始まったのは、「Slipping Away」。

あれ?出だしの歌詞が違うぞ?!

そんな事はお構いなしに、とっても気持ちよさそうに歌うキース。

ギター・ソロも優しい感じで、いいねー。

2度目のソロでも花道に出て来て、いいギターを聴かせてくれた。

続くはHappyかな?と思っていたら、「Before They Make Me Run」。

今回はHappyにはあたらなかったな。




そして、パーカッションのイントロが流れ、「Symphony For The Devil」だ。

この曲ではいつも通りキースのギターが爆音炸裂!ロニーのギターも凄い凄い。

ミックとキースは左右のステージ端まで行ってパフォーマンス。

続くMiss Youでもミックの動きは軽快。調子いいな。

ここでのダリルのソロがミックが煽って長い長い。ミックの動きに合わせて弾いたり、いい感じ。




「Midnight Rambler」でもミックのパフォーマンスは軽快で激しい。途中のMy My Myも軽快で

キースのギターに合わせたように大股で花道を帰って行く。

キースの隣にミックが行って並ぶと大歓声。

そしてミックはシャツを脱いで、上でぐるぐる回す。

この曲はいつも見所満載だ。




もっと聴きたいかあ?!で、「Start Me Up」が始まる。

キース調子いいぞー!

続く「Jumping Jack Flash」では、ミックはキーを落として歌うも、動きはキレキレ。

キースもフラミンゴ奏法で決めた。

ミックは、「Brown Sugar」でもステージの端から端へ走り、そして歌って踊って元気一杯。

本当に驚きの73歳だ!

キースはイントロで少しズッコケそうになったけどね。






ああ、もう後はアンコールの2曲だけだあ。

大歓声の中、キースのギターで「Gimme Shelter」の始まりだ。

キースとロニーのギターが冴えまくる。

サシャはBステージへ向かう時、花道にいたキースをさらっと触って通り過ぎる。

Bステージでのミックのサシャはいつもながら綺麗な光景だ。






そしてキースのイントロも決まって、最後の「Satisfaction」!

終盤、ズッコケて脱線しそうになるも怒涛のフィナーレ。

と同時に大きな打ち上げ花火が!

いいねー!花火はこう出なくちゃねー!

4人でのお辞儀は、花道に出て来て皆んな満面の笑顔。

最後の最後、ステージ裏に帰る時、キースがチャーリーの手を取ってバイバイさせていたのが可愛かった。

スクリーンには、青地にベロとBIS BALDの文字。

うんうん、またすぐに会おうねー!












ライヴの余韻に浸りながら、ゾロゾロとスタジアムを出てSバーンの駅へ向かう。

今日は何事もなく、スムーズに電車に乗って中央駅に到着。良かった、良かった。

駅のマックで食べるものを調達し、ホテルのバーでビールを買って部屋に帰り、打ち上げとなった。


6月23日

朝早めのため、ホテルをチェック・アウトして、ホテル前からのTXLバスで空港へ。

空港で朝めしを食べて、10:50ベルリン発スイス航空チューリッヒ経由の成田行きのはずが、2時間ほどのディレイ。

ありゃりゃ?!チューリッヒでの乗り継ぎ時間は1時間ほどしかなかったぞー。

機内ではワールドカップ仕様のスイスチョコをいただいたのはいいけれど

やっぱりチューリッヒに着いたら乗り継ぐ成田行きには乗れず。

 

スイス航空全体が何やらトラブっていたらしく、アメリカからの便など大勢の乗り遅れ客が

トランジット・デスクに列をなしている。

どうすりゃいいんだと聞いても、ここに並んで待てと。

かくして1時間も並んで待って、ようやく乗れる便の搭乗券を発行してもらった。

が、ここチューリッヒからブリュッセル経由の成田行き?!

これしか帰る便はないというから仕方がない。

なんと初めてのベルギー/ブリュッセルにも行くことに。




まあ、ジタバタしても始まらないと、搭乗まで3時間近くもあったので

もらった1人20スイスフランのミール・クーポンで、ビールやつまみやらでゆっくり待機。

後から確認したら、倍くらいのマイルも付いてたけどね。

そして、18:15チューリッヒ発19:30ブリュッセル着のスイス航空

21:10ブリュッセル発、翌日15:40成田着のANA便の帰りとなった。




今回の遠征は、本当にいろいろとあったが、これも旅の醍醐味。

ストーンズは本当に素晴らしいステージを見せてくれたし、まだまだバリバリだった。

ショーの終わりのスクリーンの文字の通り、またすぐに会おうねー!!!




Street Fighting Man

It's Only Rock'n Roll

Tumbling Dice

Just Your Fool

Like A Rolling Stone

She's A Rainbow

You Can't Always Get What You Want

Paint It Black

Honky Tonk Women

--- Band introductions

Slipping Away (Keith)

Before They Make Me Run (Keith)

Sympathy For The Devil

Miss You

Midnight Rambler

Start Me Up

Jumping Jack Flash

Brown Sugar

--- Band off stage

Gimme Shelter

Satisfaction






トィッケナムとベルリンのベロ・カップ


 

トィッケナムのパチモンTシャツ


 

DUSMANのストーンズ・ショップ・オリジナルのTシャツとトートバッグ




ストーンズまるごと一冊特集の雑誌


 

チケットとPITのリストバンド