radio city music hall 14 march 2006

 

A BIGGER BANG TOURが始まってから2度目のNY行きは、今ツアー唯一のシアター公演、

Radio City Music Hallでのチャリティー・プライベート・コンサートに行くことになったからでした。

この公演は、NYのRobin Hoodという団体がチャリティーのためのプライベート・コンサートを 企画したものです。

このRobin Hoodという団体は、ニューヨークのホームレス、恵まれない子供たち、障害者など、

あらゆるハンディ・キャップな人たちのサポートをしているということ。

随分前からIORRのスケジュールに「14日NY」がアップされ、 ちょうどその時はNYへ出張へ行くので、

本当にあるのか無いのか、どこであるのか、気になっていました。

だんだん近づくにつれ、SHIDOOBEEなどで詳細が判ってきました。

まず、Robin Hoodへ$50以上の寄付をする。すると、チケット購入のためのPasscoadがメールで送られて来る。

そして、Ticketmasterの特設電話(のみ)でチケットを購入する、という具合。

寄付をするのは問題ないけれど、なんだか面倒だなあ、日本からでも受け付けてくれるのかなあ、 と思っていたのですが、

ひょんな事からShidoobeeの人から「コードあげるから、トライしてみたら?」 と言われ、思い切って電話をしたところ、自動音声による購入。

なんとかクリアしていったのですが、最後の最後、クレジット・カード支払いのところで何回やってもダメ。

本当に何回やってもクリアしないので、とうとうNYに住む友人にやってもらいました。

そして、晴れてチケットはゲット出来たのですが、その時に友人が自分の住所を伝えたため、

後になってクレジット・カードの住所が違うということになり、その後メールでやりとりをして、やっと完了。

でも、このチケットの価格、なんと$7500〜$250というもので、当然ながら$250から売り切れたようでした。

チケット販売開始から少し経ってからだったので、$250は既に完売、仕方なく$500の席を購入したのですが、

高額な席が売れないのか、当初$1000とされていた1stMEZANENEの席がゲット出来ました。

 

さて、当日は夕方にWaltersというNY公演の時はいつも集まるバーへ行き、

大勢のShidoobeeの人たちと ビールを飲みながらPrePartyを楽しみ、それぞれ会場へ向かいました。

そこで、トロントのキース、フィリップに再会し「東京2Days行くよ!」と聞いてビックリ。

そして、パスコードをくれたandeeとご対面したのですが、なんと昼にラジオ・シティhへチケットを取りに行った時、

WillCallで一緒に並んでいた、ちょっといかしたおばちゃん、その人だったのです。

これには二人ともビックリ。 このおばちゃん、ベット・ミドラーにそっくりでした(笑)

 

そして、会場へ。 外で配っていたTシャツをゲットし(アブコ・リマスターのTシャツで、ジャケットがぐるりとプリントされて派手)、

某ファンクラブ会長さんがいるのを横目で見ながら、会場中へ。

このRadio City Music Hallは、古くからNYのランドマークとして、 ロケット・ダンスやクリスマス・ショーで知られるシアターで、

STONESがここで演奏するのは初めてとのこと。

外観はよく見ていたのですが、中に入ったのはもちろん初めてで、

豪華なロビーには絨毯が引き詰められ、 大きなシャンデリアがあり、歴史を感じる建物でした。

各階にはオープン・バーがいくつかあり、全て無料でいただくことが出来ます。

皆飲み物片手に談笑している中、私もワインとビールをいただき、andeeと話をしながら、ロビーの人たちを眺めていました。

アメリカではいつもそうなのですが、始まる前はずっと飲みながら談笑し、

オープニング・アクトが終わってからやっと自分の席に向かうといった感じで、

この日もB-52sは、ほとんど見ていません(笑)

 

さてさて、いよいよSTONESの時間となりました。

席は、1stMEZ7 Row Kというところで、いわゆる2階の端の方の11列目。

しかし、ステージは全て見渡す事が出来、思ったより近くに感じました。

ステージは、普通のホールのステージくらいで、そこから放射状に横に広がって客席がある感じ。

ステージの前中央には、小ぶりのBステージがくっついて飛び出した形であります。

ステージ、バックのスクリーンに今ツアーお馴染みの映像と音が流れ、飛び出してきましたキース!

オープナーは、そうです!「JJF」!!! ジャッジャ〜ンも決まりました!

会場の中は、既に総立ち。かなり盛り上がっての1曲目です。皆、「A〜lright〜」と歌っています。

そして「IORR」と続きますが、ここで早くもコーラス隊が出てきます。

リサは黒いミニ・ドレスにパンプス、髪はポニー・テールのように見えました。

彼女、少しスリムになって綺麗になった気がします(笑)

キース、この日はなかなかキマッているんじゃない?!と思ったら、音を聞きなおしてみると、バースや間奏では???(笑)

2曲終わったところでミックが話します。

「素晴らしい街に帰ってきたよ。このラジオ・シティで演るのは初めてなんだ。次はここNYの歌、シャッタード!」

ここでは、もちろん「SHI DooooBee」と皆歌います。

 

「Oh No Not You Again」「Tumbling Dice」と続くと、次はステージ中央にオルガンが置かれました。

おお、「Worried About You」か?!

最初イントロが流れた時、Memory Motelかとも思ったのですが、すぐにあのミックのファルセットが聞こえてきました。

武道館以来、再び耳にする「Worried About You」。

スポット・ライトを浴びて歌うミックも、ロニーのギターも、本当に素晴らしかったです。

 

そして、お馴染みのイントロにのせて、リサのスキャットです。「Gimme Shelter」。

ミニ・ステージに出てきてのリサの熱唱と、それにも劣らずのミックとの絡みは凄かったです。

最近の「Midnight Rambler」は熱い演奏が繰り広げられているようですが、 この日もミックのシャウトとダンスは、かなりのものでした。

メンバー紹介の後は、「また来たよ。ここはナイス・ルームだね。」と言ったキースの登場。

今年に入ってからの定番2曲なのですが、「This Place Is Empty」って、なんか歌いづらそう。

やり始めたときから思っていたのですが、なんかキーが合わないような、やけに低い声で歌って、途中でまた上げたり。

CDで聞くと凄くいい曲で好きなんだけれど。

「Happy」はズッコケ気味のイントロで、バッチリきめてくれました(笑)

 

さて、いつもはここから「Miss You」でBステージへ移動なのですが、

流石ラジオ・シティ、 「You Got Me Rocking」で、ミニ・ステージにメンバーが集まってきました!

チャーリーも、ドラムを叩きながら前へ移動。ほどなく、ダリルを含めた5人が狭いところに集まりました。

チャックは定位置ですが、かなりステージも近くなり、狭いステージに集まって演奏するSTONESに興奮です。

怒涛のナンバーが終わり、キースが椅子に座り、ロニーとともにアコースティック・ギターに持ち替えました。

期待が高まります。

そして始まったのが「As Tears Go By」。

この曲は初めて生で聴きましたが、ツイン・アコギもイカしてますし、原曲に忠実でなかなか良かったです!

続く曲は、今年のBステ定番曲「Get Off Of My Cloud」です。

メリハリのある原曲に比べて、流れるようなギターになっているこの曲も、初めて聴く曲でした。

こうして60年代の曲を続けてミニ・ステージで演奏するとは、ニクいです(笑)

皆一緒に歌っていたのも、なんか良かったなあ。

 

ここから後は、正に怒涛の後半〜アンコールです。

ミックは終始、可愛い(笑)笑顔を見せていましたし、観客がかなり近かったのもあり、 あまり見たことのないタッチを何回もしていました。

そして「Thank you, Thank you!」を繰り返し、また時には激しくダンスしていました。

「Sympathy」での最初の「Whoo Whoo」のコール・アンド・レスポンスも長く、

また間奏では、キースが会場の壁伝いにあるステップをギターを弾きながら、どんどん登って来るではないですか?!

そして、とうとう2階席のところまで来た時、ちょうど私がいた側(ロニー側)だったので、 席を離れて近くまで駆け寄って見に行ってしまいました。

スポット・ライトに浮かび上がったキース、かっこいい〜!

チャーリーもいつものように元気元気に、ドラムスを叩き捲くっていましたし、

ロニーもこの日は、元気にバッチリ、ギターを決めていました。

「Honky Tonk Women」では、 "divorcee in New York City" のところで大歓声。

「Start Me Up」「Brown Sugar」では、もう会場は大爆発。

そしてそして、なんとなんと!「Brown Sugar」の最後でミックが「We gotta go to Tokyo!!!」と何回も叫んだのです!!!

こんなところで、こんな時に、そんな言葉をミックの口から聞けるなんて、本当にビックリして感動でした。

この時ミックは、もう東京のことを考えていたのでしょうか?!

 

そしてアンコールはお馴染み「You Can't Always Get What You Want」。

会場一体となっての合唱は、言うまでもありません。そして「Cherry Red!」。

怒涛の「Satisfaction」の最後には、パンッという音とともに天井から大量の七色の紙テープが落ちてきて、

ちょうどミックはその真下のミニ・ステージにいたので、体中に紙テープがかぶさり、

そのまま紙テープを引きずって後方にお辞儀するように下がって行ったのです。

その姿が、何となく75年(!!!)の頃のステージのミックを彷彿とさせたので、ググッときてしまいました。

 

全19曲と、いつもよりは1曲少ないセットでしたが、音の感じや雰囲気がシアター独特のものでしたし、

60年代の2曲、武道館を思い出させてくれた「Worried About You」、NYCでの「Shattered」など、 最高に楽しめたLIVEでした。

ショーが終わった後は、またWaltersに戻って皆でビールでCheers!!!

 

それにしても、本当に何回見ても飽きる事が無いですね、STONESのLIVEは!!!

そして1週間も置かないで、またまた、ここ日本で見られるなんて!!!