Santa Clara August 2019

 


8月15日

朝ごはんを食べる間も無くホテルをチェック・アウトし、リンク・ライト・レールで一路空港へ向かう。

空港でコーヒーを買い、昨夜の残りのポテチと一緒に一息つくと、連れは日本へ帰る便のゲート、自分はサンノゼへ行く便のゲートへと別れた。

便は午後1:05発だったので、やることもなくゲート近くの椅子でゆったりのんびりと過ごした。


サンノゼへは2時間ちょっとのフライトで、3時過ぎに到着。

ホテルに電話をし、お迎えのシャトル・バスをお願いする。

しかし、暑い。シアトルとは大違いで、日差しも強く、シャトルを待つ間も暑さに耐えられないほど。


ホテルに到着して部屋に入り、ホッとして休憩。

もういい時間だし、近くにあった中華料理屋でお持ち帰りをして、セブン・イレブンでビールや水を買い、ホテルの部屋で夕食にした。

しかし、ここの周りは本当に何もない。

かろうじてセブン・イレブンが一軒、中華料理屋・寿司屋・居酒屋が並んでそれぞれ一軒づつ、酒屋。あとはホテルや モーテルがあるだけ。

人も歩いてないし、道も無駄に広く、ほんと、何もない。参ったなあ。


8月16日

ホテルの部屋は広く、冷蔵庫、電子レンジ、コーヒーメーカー、流しもあり、いい感じ。

朝食も付いていて、卵、ポテト、ソーセージなども温かいもの、パンもトースターで焼けるし、ワッフルも焼ける。

そして、何と炊飯器には白いご飯、インスタントの味噌汁、漬物なども!

しかし、この日本食セットはなぜかこの日だけだったのだが(笑)


しっかりと朝食をいただいてから、今日はサンノゼの街に行ってみようと、ライト・レールに乗り込んだ。

サンノゼーサンタ・クララの街は路面電車のライト・レールが通っていて、クリッパーという交通系カードを使う。

ホテルからはGISH駅がすぐだったので、街に行くにもスタジアムへ行くのもこれは便利。

 




サンノゼの街は高層ビルもなく、緑が多くて、しかし、これまた人がいない。

ライト・レールを降りて広場を抜け、あらかじめチェックしていた、TECという科学博物館へ。

ここはIMAXシアターも売りの一つで、到着するとAPOLLO 11が上映中という大きな看板が。

館内へ入ると、あと数分で上映開始というグッド・タイミング。

アポロの月面着陸のドキュメンタリーを、IMAXの大迫力画面で堪能し、素晴らしい内容で大感動。

その他、たくさんの模型を使った人体の特別展、宇宙体験、地震体験、触って体験など、

子どもから大人まで楽しめる内容の博物館で、3時間があっという間 だった。

 

 




それから、着いた日に行ってみようと思っていた、サンペドロ・スクエア・マーケットへ行ってみる。

様々な飲食店が集まったところで、ライブなども行われるそうだ。

夕方だったのだが、まだまだ人は少なく、いや、ここはもともと人が少ないのか(笑)

一通り見て回り、ビール専門の店で色々試飲させてもらい、気に入ったものを一杯。

生も瓶も本当にたくさんの種類があり、やっぱり地元の生ビールをいただいた。美味い!

 




帰りにホテル近くのお寿司屋さんで、カリフォルニア・ロールをお持ち帰りし、またまたホテルの部屋での夕食となった。


8月17日

来る前は、足を伸ばしてワイン・セラーや地ビール工場などへも行こうと調べていたのだが、ちょっと出かけるにも遠くて何もなくて面倒になってきた。

そこで、ライト・レールの終点でサンフランシスコからCalトレインが着く、マウンテン・ヴューという街に行ってみることに。

途中には、明日ストーンズのライブがあるリーバイス・スタジアムも通るので、下見にもいいしね。




ライト・レールに乗っていると、流石シリコン・バレーという感じで、辺りはIT企業の低層ビルばかりで、他には何もない。

柵に囲まれた広い土地が広がったところには、NASAのマークがあり、そこの駅の名前はNASA。


マウンテン・ヴューに着くと、緑が多くて綺麗な小さな街だ。Calトレインの駅舎は、昔のまんまの様子でかわいい。

両側に様々なお店が並んだ大通りを、両側を一通り散歩。緑が多くてとっても綺麗。

一休みということで、パブに入り、地元のおすすめ地ビールとオニオンリングをいただいた。これまた美味い!

ここのパブのトイレ、ビール樽を2つに割った男子トイレ。思わずパシャ。

 

 

 

 


駅に戻ると、ちょうどCalトレインが来たところ。見ることができて、やったね!

そして今日も、例の中華料理屋さんでチャーハンなどをお持ち帰りした。


8月18日

今日はライブの日。

行くところも特にないし、出たところで暑くて参っちゃうので、体力温存、ホテルでゆっくりとすることにした。

今回のツアー最後はやっぱりピットで見たいと思い、この間からネットをチェックして定価のピットを狙っていた。

ばったり会った、たまたま向かいのホテルに泊まっているというお仲間さんも、定価ピットを狙っていると言う。

それじゃあと一緒に定価ピット狙い!

そして午後1時頃、ついにお仲間さんが定価ピットを一緒にゲット!キース側のPIT 2!やったねー、サンキュー!


Will Callは夕方4時半。

スタジアム最寄駅のグレート・アメリカン駅からはもう目の前がスタジアム。

大きくて綺麗なスタジアムだ。

駅からすぐのところにグッズ売りのトレーラーが店を開いていたので、Tシャツとウォーター・ボトルをゲット。

広ーい駐車場をスタジアムへ向かうも、Will Callは違うところで、駐車場を戻ってぐるりと一般道を回ったTOYOTA GATEのところだと。

暑い中そちらへ行くも、Will Callはあっちだこっちだと、係員に聞いてもいろいろ。しっかりしろ。

列に並ぶと、地元の友達と一緒に来たというお仲間さんを発見。彼らもWill Callだそうだ。

 




ようやく窓口の方に列が移動し、ピック・アップが始まったのはいいが、窓口に行く前にセキュリティー・チェックが。

しかし、受け取ってからはまた元のところへ戻り、入場ゲートに並び直し。まったく!

小一時間並んで、やっと入場が始まる。そしてまたもやセキュリティー・チェック。

と、ここで自分の持っていたさっき買ったばかりのウォーター・ボトルは持って入れないと係員。

オフィシャル・グッズで買ったものだと言ってもダメ。メタルで出来ているからウェポンになると。

じゃあなんで売ってるの?って話だが、まったく聞き入れてもらえず、ゴミ箱へ捨てることに。あ〜あ。

しかも買ったTシャツも、開いて振れときた。もう最悪。リーバイス・スタジアムのシステム最悪。

スタジアムに入ったはいいが、何かあったのか、そこで全ての入場がストップ。何なんだろうね。


ようやくフィールドに入り、ピットの入り口でリスト・バンドを手首に巻いてもらう。

ここでもやはり花道沿いのレールはいっぱいだったので、シアトルと同じような位置の最前列のレールを確保。

右隣はサン・ディエゴから来た年間320本はライブを見てると豪語するオヤジ、右隣はKISSのライブの写真を見せるオヤジ。

皆んな仲良くおしゃべり、お しゃべり。

スタジアム外で会ったお仲間さんも、ピットの後ろの柵まで来て写真を撮ってくれたり、入る前に会った日本人の方が来てお話ししたり。

と、柵に寄りかかっている自分の前に来て、ニコニコして手を振ってる日本人の女性が。

あれ?あれれれれ?おおおー!何と懐かしいお仲間さんのbabieさん!!!何年振りだろうと、思わずハグ!

何年も会ってなかったけど、ワイルドな感じで少しスリムに。

カリフォルニアに住んでいる彼女の友だちご夫妻と一緒で、そこに泊まっているとのこと。

こんなところでバッタリ会うとは!!!

そして、後ろには一緒にいたお仲間さんのイギリス人のお友だちも来たり、ロング・ドレッド・ヘアのオヤジが来たり。

このオヤジ、後から知ったのだが、何とFaith No MoreのドラムスのMike Bordinだった!



 


そうこうしているうちに、オープニング・アクトのVista Kicksが始まる。

何かこれと言って特徴のない普通のロック・バンドなので、途中でそろそろトイレに行っておこうと思い、スタンドへ。

トイレや売店のあるコンコースは人がいっぱいで、思うように歩けないほどだった。



 


トイレも済まし、水も買って準備万端。

ようやく暗くなり始めた9時前ころ、スタジアムの照明が落ちた。

ああー、今ツアー自身最後のライブが始まるー!

いつものようにマーチング・バンドのような音楽が始まり、それにアメリカ国歌が重なる。


「Ladies and Gentlemen!!! THE ROLLING STONES!!!」

キースとロニーが前に出てきて、うぉー!今日のオープニングはJamping Jack Flashだあ!

すぐにミックも颯爽と飛び出す。

キースはシカゴ初日と同じ革ジャン。間奏では花道まで出てきて絶好調だ。

ラストではミックに続いてキースも花道に来てエンディング。かっこいいー!

後ろを見ると、あのMike Bordinが涙を流している。




イントロでミックが赤いジャケットを脱いで振り回して始まったのは、Let’s Spend The Night Togetherだ。

ミックはフリフリのついた青いサテンのシャツ。この曲でのキースのコーラスもいいねー。

2番のサビでは、何とミックがハンド・マイクでキースに近づき、ワン・マイクのように一緒にコーラスを!






続くはTumbling Dice。ミックはノリノリで左端まで行って熱唱する。ロニーのソロも決まってるぞ。

終盤にはミックは花道からBステージへ行って手拍子を煽る。

エンディングでは、キースがまたもや花道入口まで来てラストを決めた。




何やら話し始めたミックは途中で水を飲みに。

そして次の曲は、Out Of Control!おー!ここでこの曲の登場かあ!

ミックの声もよく出てるし、ハーモニカのソロも冴えてる。キースのソロも凄いし、いい演奏だ。

ドでかスクリーンも曲独自のもので初めて見るもの。

ミックの動きはそれほど激しいものではないものの、声も出てハーモニカも絶好調だ。






そして次はSong Voteの時間。選ばれたのは、Rocks Off!やったぜ、自分が投票した曲だ。

イントロも決まり、軽快ないい演奏だぞ。

途中、ロニーがダリルの隣で弾いていた後にこちらへ歩いてきて、こちらに向けてピックを投げた。

ピックの姿は見えず、当然どこに飛んだかもわからず。シアトルでもそうだったけど見えないんだよな〜。

と、短パンを履いていた自分の脛辺りにカサっと何かが触れた。

あれ?と思って足元を見ると、何とピックが落ちている!!!

すかさず拾って見ると、紺色に「RONNIE WOOD 2019」と書かれ、もう一面にはベロが!

やったねー!!!ロニーのピックをゲットー!!!

周りとハイ・タッチ、隣のオヤジは写真を撮らせてくれと、指でつまんだピックをパシャリ。




そんな素晴らしい出来事のあった後は、ミックの恒例の「どこから来たー?」からアコギを持って始まったYou Can’t Always Get What You Wantだ。

ミックはこちら側に来て歌う、歌う。そしてロニーのソロが炸裂!いつもと違うフレーズも!

皆んなで大合唱。


そして4人が歩いて花道を進みBステージへ。アコースティック・セットだ。

1曲目は、Sweet Virginia。ミック、「ワン、トゥ、スリー、アゥ」のカウントでハーモニカを吹き始める。

3本のアコギ、いいねー。ロニーのスライド・ソロも素晴らしい。そしてキースのコーラス。




そしてミックが次の曲と紹介したのは、Let It Bleed!!!

おおおー!やったー!聞きたかったよー!!!

ロニーは腰掛けてスティール・ギターを。テンポも早く、いい感じ。

そして何と、最後のコーラスでミックがキースに近づきワン・マイク!!!

いつもよりも長い長いワン・マイクでのコーラス。号泣。


Bステージが終わり、花道を帰る途中で暗くなりイントロが。Sympathy For The Devilだ。

ミックはキラキラのロング・ジャケットにハット、キースはギター炸裂で登場。

キース、向こう側、こちら側と、それぞれソロを決める。笑顔もいっぱい絶好調だ。

ミックも花道からハットを後ろ遠くへ投げる。


続くHonky Tonk Women。

キースのイントロ、いいねー、かっこいい!ソロもバッチリ決まる。

ミックは左右、花道、Bステージと動き回る。

後ろのMike Bordinは、クラシックな曲が好きらしく、次は何の曲だ?!とか言ってなかなかいい奴だ。








メンバー紹介の後は、キース・コーナーだ。

紹介されたキースは、花道まで出てきて笑顔で挨拶。

そして、You Got The Silver。最高だね、ツイン・アコギ。ロニーのスライドも冴え渡る。


続くBefore They Make Me Runでは、キース、力強いイントロだ。

間奏の後は、歌うときはギターを弾かず、気持ち良さそうに歌ってる。ここでもロニーの素晴らしいソロ。

キースはこちらに素敵な笑顔を見せてくれる。








キースが終わるとMiss Youだ。

ミックはシカゴ初日と色違いの菱形柄のジャケット。間奏ではBステージへ向かう花道で色々なアクションを。

ロニーは曲の初めに左端へ、合唱の後は右端へと大活躍。ダリルのソロも長めだ。




Miss Youのアウトロから流れるように、Midnight Ramblerが始まる。ミック、キース、ロニーと集まってイントロ・ギターとハーモニカ。

ロニーのソロが炸裂し、キースも弾いてるぞ。

ミック、ハーモニカのソロの最後を伸ばし、今日のブルースはYou Got The Move。いいねー。

キースがミックの肩に腕をかけ、ミックはドラムスの台に腰掛け、そしてすぐに駆け出し「How About Yhe Boston!」ロニーのギターが爆発!










そして、キースの力強いギター・イントロで始まったPaint It Black。

ドでかスクリーンもライトも白黒の世界だ。




続くStart Me Upでは、ミックがこちら側に来る来る。目の前でパフォーマンス。

キースもロニーもギターのフレーズがいつもと違う感じがしたのだが、どうだっただろう。






キースがイントロでグッと前に出てきて始まった、Brown Sugar。

カール・デンソンのソロは、これまたいつもと違う吹き方。キースは真ん中、ロニーは左端でギター炸裂。

ミックは花道でオーディエンスを煽りまくる。






そして全員ステージを後にして、暗い中にネオンのベロが。

アンコールの1曲目は、Gimme Shelter。

ちょっと危なっかしいイントロのキース。ミックは序盤にこちら側で熱唱。

サシャは花道を出て行くとき、いつになく熱唱してたな。


さあ、最後のSatisfactionだ。

軽快なイントロがかっこいいキースのギター。ミックは左端から右端へと歌いながら移動する。

そして本当に楽しそうにギター・ソロを弾くキース。

最後は、ミックが激しくパフォーマンスし、シャツを脱いで振り回す。

と、あれ?花火が上がらないぞ?!

後から聞いた話によると、近くに住宅があるためだそうだが、家なんてなかったけどなあ。

4人でお辞儀の挨拶をした後、最後の最後、帰り際にミックはチャーリーの手をとって上にあげた。


ああー、やっぱり最高!ストーンズ最高!!!

今のストーンズが一番いい!!!


周りの仲間と、凄かったねー、最高だねー、また会おうねー!と挨拶をして、早速セット・リストをいただきに人人人を避けながら後方へ。

この日はまだ配り始めていなかったので、無事にゲット。

素晴らしいライブの余韻に浸りながら、スタジアムを後にした。

 


帰りのライト・レールは時間が遅くなってもあるのだろうか心配だったが、スタジアム前の駅からはどんどん臨時列車が出ている様子。

ぐるっとスタジアム外を大回りして、ようやく駅に近づくと、行き先によって列が分かれている。

思ったよりは時間がかからずに乗車することができ、無事にホテルへ帰った。


翌朝のサンノゼ発の便は、何と朝6:15発。

ということで、ホテルから空港へのシャトル・バスは4:30発。寝る暇ないじゃーん。

シャワーを浴びて、ビールを飲んで、ライブの余韻の中、支度をしたりして、結局本当に寝る暇なし。

そして、4:30にフロントに降りるも、シャトル・バスの時間のリクエストが通っておらず、

こちらは前日にしっかりお願いしたと言うと、渋々タクシーを呼 んでくれた。


帰りの便は、サンノゼからロスのLAX経由で羽田着。

サンノゼ空港では、飛行機に乗り込み滑走路に待機中、遠くにベロ・ジェットを発見!

しかし、羽田に着くのは本当に楽チンだ。羽田からはバスで家の最寄り駅まで帰った。




今回のNo Filter 2019 北米ツアーは、ミックの心臓手術があり、リスケジュールになって心配もしたが、

ミックは本当に元気で何もなかったように素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。

キースも初めはナーバスになっていたのか、調子が出なかった感じだったが、どんどん本調子を取り戻し、絶好調な様子だった。

ロニーもチャーリーもいつにも増して元気な様子で、素晴らしい演奏。

ツアー中、2回の遠征で、4回のライブ。序盤と、終盤のライブを見られたのもいい経験だ。

そして4回も見られたことに感謝。

何より、最高に素晴らしいライブを見せてくれたストーンズに大感謝だ。


SEE YOU SOON!!!


 











  18 August 2019


Jumping Jack Flash

Let's Spend The Night Together

  Tumbling Dice

  Out Of Control

  Rocks Off (vote song)

You Can't Always Get What You Want

  Sweet Virginia (B-stage acoustic)

  Let It Bleed (B-satage acoustic)

  Sympathy For The Devil

Honky Tonk Women

- Band introductions

You Got The Silver (Keith)

Before They Make Me Run (Keith)

Miss You

Midnight Rambler

Paint It Black

Start Me Up

Brown Sugar

- Band off stage

Gimme Shelter

Satisfaction