Las Vegas USA 22 October 2016

 


2016年5月初め、噂になっていたコーチェラでのフェス出演の正式発表がされた。

それは、週末3日間に渡る大物6組によるフェスという内容で、初日にボブ・ディランとともに登場するという。

その後、数日後にこのフェスが2週に渡って週末に行われる、つまり2回公演が発表された。

そのラインナップをフェス形式で見るのもいいが、この歳で海外へ行って3日間も砂漠の中でのフェスに耐えられるわけないし、気力もない。

これにあわせて北米ツアーがあるのではないかという噂と期待が高まっていると、一ヶ月後にラスヴェガスのアリーナでの公演が正式発表に!

そして、その一ヶ月後にはラスヴェガスの2ndショーが噂され、9月初めには「これが今年最後の北米でのショー」というふれこみで正式発表された。


10月19日と22日、ラスヴェガスのT-Mobileアリーナ。

1stショーではなかなか納得のいく席がヒットしないので諦めていたのだが、今年最後となるとこれは行かねば!という事に。

かくして、アリーナのキース側2つ目のブロックの前方の席を無事にゲット。

2泊4日のヴェガス弾丸遠征が決定した。


エア・チケットもホテルも予約でき、さあ明後日出発だという日。そう1stショーの前日夜、とても残念なニュースが突然飛び込んで来た。

ミックの喉の具合が悪く、ショーがキャンセルされたのだ。

お仲間さんもこの日のショーを目指して弾丸遠征に行っていたのだが、本当に何と言っていいのか…

自分の場合、現地へ行ってからキャンセルを聞かされるのではなく、もしかしたらまたキャンセルされるかもしれないと判っていて発つのだし、

2日もキャンセルにはならないだろうという期待もあり、まだ気が楽だった。


10月21日夕方成田発。サンフランシスコ経由でラスヴェガスへ。

成田で期待に胸を膨らませながら飛行機に乗り込むと、すぐ後ろになんとお仲間さんが!

いるんじゃないかなー?と思ってたりした彼が、しかもすぐ近くの席に!

しかもホテルも一緒とは!


乗り継ぎ便が違うお仲間さんとサンフランシスコで「またね!」と別れ、その日の午後2時頃にヴェガス到着。

さすがヴェガスの空港。空港内にはたくさんのスロットマシンがズラッと並んでいる。

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ヴェガスの空港は中心街とすぐ近くなので、タクシーに乗ってすぐにホテル着。

ところが週末という事と3時過ぎという事もあってか、ホテルのフロントはチェックインの客で長蛇の列!さすが巨大ホテル!

40分くらい並んでようやく部屋に入ることが出来た。


一息ついたところで、メインのストリップ大通りを散歩しに。

それぞれテーマを持った巨大ホテルがずらっと並び、ショップやレストランがこれでもかというほどあり、もちろんカジノもババーンと。

37年振りのラスヴェガスは全く様変わりしていて、初めての訪問地のよう。

しばらく散歩を楽しみ、フォーラムショップスというショッピングモールへ。

ここはローマの街並みをイメージしたという事で、荘厳な柱や噴水や壁画などが圧巻。

空の様子が変わる天井も有名らしく、モールというより観光スポットのような場所になっている。

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そろそろ晩飯にしようと、モールの近くのステーキ屋を目指すも店がなくなっていて、仕方なく他を探す事に。

来た道を戻りながら、途中、有名なベラージオホテル前の噴水ショーを見学。

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すると道にベロの看板を背負ったトラックが!そこにはしっかりとOctober 22 T-Mobile Arenaの文字が!

やっぱり明日はキャンセルされずに開催されるんだな!

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そして、晩飯は結局ハードロックカフェでステーキを食べることになったのだが、これがまたバカ美味!

あまり期待していなかったのだが、良かった良かった。


翌日はライヴ当日。

簡単な朝食を取り、連れが行きたいと言ったマンダレイベイ・ホテルにあるShark Reef Aquariumサメ水族館へ。

ホテルから無料のモノレールでたったの2駅、しかも終点(笑)

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モノレールを降りてホテルの先まで結構歩いて、お目当ての水族館に到着。

これがまたかなり楽しめる内容で、爬虫類からペンギンからサメやクジラまで、ジャングルや洞窟を抜けて行くように見学する。

中でもメインのサメやクジラや魚がいる超巨大な水槽は圧倒されて感動。

子どもだけでなく大人でも充分に楽しめる水族館だった。

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そこからモノレールで戻り、ライヴが行われるT-Mobileアリーナへ。

周辺の様子や電光掲示板のベロなどを撮りながら、会場の外に出ているグッズ売り場へ。

すると、いたいた例のお仲間さん。彼はしっかりグッズ購入済み。

自分もTシャツやポスターを購入し、Will Callのチケットをピックアップして、一緒に一旦ホテルに戻ろうという事に。

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ホテルで一休みしてから、用意をして、いよいよ出陣。

会場からすぐのビール・バーでShidoobeeの人たちが集まるという事で、まずはそこへ行ってみた。

懐かしい顔がいっぱい。昨年、ミルウォーキーでも会ったオーストリアのクラウディアとロバート、パプアニューギニアのサリーも。

近くではアルゼンチンの一団がチャントを歌ったりして、いい雰囲気。

しばらくそこでビール片手になごんだ後、そろそろ会場へ。

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会場のT-Mobile Arenaは、今年の4月に出来たばかりで、綺麗で近代的なアリーナ。

中もコンパクトで、どこからでも見やすそう。

席へ向かう途中、例のお仲間さんを発見。これまた席が近かったんだね〜!

今日の席は、Bステージを左斜め前に見る位置でなかなかいい感じ。

自分の前2列分がごっそりとなかなか埋まらなかったので、おかしいなと思っていると、

開演時間近くにゾロゾロと会長さんをはじめとする日本のファンクラブの一団が。

ステージは昨年からのものと同じで、左右の高い所に小さめのスクリーンがあるだけ。

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そして、遂に、客電が落ち、スタート映像が始まった!

映像は、前回南米までのものと基本変わらない感じだが、何か光りが多い。


Ladies and Gentlemen! The Rolling Stones!!!


これを聞くと、もう、いつでも興奮MAX!

そしてキースが出て来た!Junping  Jack Flash!!!

キースはブルーのシャツにベスト、ミックは金模様と黒のジャンバー。

ミックは何事も無かったのように、いつものパフォーマンスで最初から飛ばしている。

が、やっぱり喉を気遣ってか、高く歌うところを低く歌い、歌は押さえた感じ。

そして、調子が良さそうなキース、ギター炸裂!


2曲目は、おおお!Let’s Spend The Night Together!

ミックは早くも花道を進み、Bステージまで行ってオーディエンスを煽る。

キースもコーラスで頑張ってる。

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「この新しいT-Mobile Arenaで初めて演奏するよ!」というミックのMCの後に始まったのは、It’s Only Rock’n Roll。

ここでもミックはBステージまで行き、キースも花道でソロを。

最後のソロでもキースはノリノリで、アクションがまたかっこいい!!

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次のTumbling Diceが終わってから、ミックが19日のショーのキャンセルのお詫びを。

そして、新しいブルース・アルバムからと言って始まったのが、Ride’em On Down!!!

リリース前のアルバムの新曲を、LIVEで聴けるなんて!しかもブルース!!

スクリーンには、新しい青いベロが映し出され、ミックはいつもの曲よりも伸び伸びと歌っている感じ。

そして間奏でのロニー!バリバリのブルース・ギター・ソロを炸裂させる!

それに続いてミックのブルース・ハープが!

いや、もう最高!!!

皆んなリラックスして楽しそうに演奏しているし、こんなのをもっともっと聴いていたいぞー!


Paint It Black〜Honky Tonk Womenと続いて行くのだが、あれ?もうホンキー・トンク?

バンド紹介があり、次はキース・コーナー。

以前オーストラリアでも、ミックの喉の具合が悪かった時キースは3曲演ったことがあるので、もしかして今日も?

そしてグリーンのシャツに着替えて登場したキース。

会場は凄い歓声で、キースは話しかけるがなかなか歓声が鳴り止まない!

「今日は3曲やるよ。バンドの事情でね。」と言って始まったのはSlipping Away。

おおお!やっぱりキースが3曲演奏する!!!


Slipping Awayを号泣しながら動画で撮影し(笑)、次はLittle T&A!

そして3曲目、キースといえばHappy!

この日のHappy、間奏も長くて、最後も終わりそうでなかなか終わらず、キースは花道まで行って弾きまくり。

しかしキースの3曲はほとんど無いし、貴重なものを初めて体験させてもらった。


キース・コーナーが終われば、後は怒濤の定番曲。

まずはMidnight Rambler。

あら?キースったら、またブルーのシャツにお着替えしてきた。

グリーンは自分のコーナー用だったのねん?!(笑)

曲の方はというと、イントロのミックのハーモニカがいつもより長めに。

そして何より、ロニーのソロが凄い凄い!

音もでかいし、気合いが入ってる様子で、ロニー炸裂!!

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続くMiss Youではミック、キース、ロニーの3人でBステージまで行って演奏。

Gimme Shelterではサシャのパフォーマンスを初めて見る。

一生懸命頑張ってるのだが、その頑張り方が自分にはいまいち。やっぱり…と思ってしまうのは仕方ないかな。




Start Me Up〜Sympashy For The Devil。

悪魔でのミックは、これまでの毛皮風のマントではなく、新しい赤いジャケット・コートのようなのを着ている。

Who〜!とコール・アンド・レスポンスするところでも、ミックはいつも以上にオーディエンスを煽る。


ああ、もうBrown Sugarだあ。やっぱり1曲少ないな。

カール・デンソンのサックスもかなり馴染んで来て、かっこいい。


さあ後はアンコールの2曲。

いつものコーラス隊がステージ左右にスタンバイし、You Can’t Alays Get What You Want。

ミックからハイスクールのコーラス隊と紹介されたが、どうりで若々しく伸び伸びとしたコーラスだった。


ラストはSatisfactionで会場大炸裂!!!

「Thank you very much! Good night, Las Vegas!!!」とミックが曲が終わる前に叫び、終了。

いつものメンバー全員でのお辞儀から4人でのお辞儀。

ありったけの歓声と拍手をストーンズに!

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今回は特にズッこけるところもなく、全体的にミックは押さえて歌っていたようだが、

キースとロニーのギターは大炸裂!特にロニーは本当に頑張っていたな。

もちろんチャーリーも、いつものようにしっかりとしたドラムを叩いていて頼もしい限り。

ああ、やっぱりSTONES最高!!!

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会場の廻りを余韻に浸りながら徘徊し、お仲間さんとパブで1時過ぎまで打ち上げ。

ABCマートでビールを買って、アイスクリームを食べながらホテルに帰った。


翌日ヴェガスを発つ日。

帰りの飛行機は夕方ヴェガス発だったので、連れの希望する場所へ。

彼女の仕事で少し接点があり、鉄道好きもあって、ヴェガス郊外にサウス・パシフィック鉄道の線路があるという事で、そこへ行ってみる事に。

それはちょうど、プレミアム・アウトレット・ノースのすぐ近くらしく、ショッピングも兼ねて、

あれがこれだ、これがあれだと観光案内しながらの運ちゃんのタクシーでそこまで行った。

アウトレットに着き、見ると遠くに線路が。

何やら入ってはいけないような場所へ歩いて行き、とうとう線路へ。

古き良き時代の鉄道にしばし思いを馳せながら、様子をしっかりカメラにおさめた。

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帰りはアウトレットからバスで戻り、ホテルで荷物をピックアップして空港へ。

行きと同じサンフランシスコ経由で、夜遅く羽田へ着いた。

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ああやっぱりストーンズ遠征の旅はいいなあ!

また来年も元気なステージを見せて欲しいな!!!





Set List


1. Jumping Jack Flash

2. Let’s Spend The Night Together

3. It’s Only Rock’n Roll

4. Tumbling Dice

5. Ride’em On Down

6. Paint It Black

7. Honky Tonk Women

---Band Introductions

8. Slipping Away (Keith)

9. Little T & A (Keith)

10. Happy (Keith)

11. Midnight Rambler

12. Miss You

13. Gimme Shelter

14. Start Me Up

15. Sympathy For The Devil

16. Brown Sugar

---Band Off Stage

17. You Can’t Always Get What You Want (with choir)

18. Satisfaction



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